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霊道 その1

2017.04.01.Sat.12:30
619 :512(7-1) :04/11/25 20:27:01 ID:Tza1tZ76

友人の話。
そいつはこの話を、「絶対に人に言うなよ」の前提で教えてくれたが、
俺に話すと言う事は、言っても良いって事なんだなと解釈したので、書き込みます。

その友人をAとする。Aの友人にBという奴がいた。
と言っても、2人が会ったのはつい数年前で、俺も2、3回会った事があるだけで、直接喋った事は無かった。
Bはなんつーか、陰気な雰囲気を持っていた。
そもそもこの話を聞いたのも、『カイジ』という漫画に今出ている、カジノの社長?の顔がそいつにそっくりで、
その事を友人に電話したのがきっかけだった。

ある時期Aは、Bと桃鉄が原因でちょっとした喧嘩をしてしまった。
それからしばらくはなんとなく気まずくて、会う事は無かったそうだ。
そんなある日、Bから電話がかかって来た。『今から家に来ないか?』と。
Aは胸のつかえが取れたと喜んで、そいつの家に行った。

ドアをノックして中に入ると真っ暗。
「こっちだ、こっち」のBの声に誘われて部屋に入る。
その部屋も、何本かのローソクの明かりのみ。
Aは「どゆ事?」と聞くと、「今停電してるんだよ。まあそこに座りなって」。
「ああそうか」とAが座った瞬間、「ポンッ」と回りの何本かのロウソクが、音を立てて消えたそうだ。
「うわっ」と驚くAの目の前で、BがAめがけてロウソクを吹き消した。
次の瞬間、見えない何かが背中にズンと乗っかって来た後、
グニュウといった感じで、自分の中に入り込んで来た感触があった。
そんな感覚に驚きながらも、「危なねーな、テメーはよー」ムッとしてAが言うと、
Bは部屋の電気を付けて、ニヤニヤ笑いながら「馬鹿じゃねーの?お前」と態度が急変。
Aは「はぁ?」と聞くと、
Bは「今の儀式でお前に貧乏神がついたよ。
 いやあ、苦労したよ。こいつをこの部屋に連れて来てさあ、この部屋に閉じ込めるのは」
Aは急激に腹が立ってBをぶん殴った。
そして「俺にいったい何をしたんだ!」と怒鳴ると、Bは鼻血をだしながら、
「言ったろうがよ!オメーに霊をとりつかせたんだよ!
 オメーが土下座したら許してやんよ!オラ、さっさとしろクズが!」
と狂ったように叫ぶ。
「っの野郎・・!」と、またAはBを殴った。何度も、何度も。

しかし、Bの態度は変わらない。
Aは最後に、近くにあったPS2を思いきりBに投げ付けて、家に帰った。


620 :7-2:04/11/25 20:28:51 ID:Tza1tZ76
その日から夜中の3時近くになると、頭痛と耳鳴り、そして気持ちが悪くなり何度も吐く、
といった日々が続いた。
医者に行っても原因不明。薬を飲んでもまったく効かないそうだ。
Bの家に行っても誰もいない。
毎晩の吐き気で眠れないAは、軽いノイローゼーになったらしい。

「その時書いた日記もさ、訳わかんねえんだよ」と俺に言ったので、是非にとAの家で見せてもらった。
2ちゃんに書き込むネタ発見!と、「この日記帳少し貸してくれ」とお願いしたのだが、
「お前に貸したら何されるかわからん」と固く断られた。
ならばと、Aが買い物に行っている隙に、何ページかをスキャンして自分宛にメールで送信してやった。

日記帳には、次のような事が書かれていた。
『○月○日 あたり(←天気を記載する場所に書かれていた)
 今日からめんそ、げら、眠ることはやしけどそんあの ばかり だな。
 恒久の平和崇高ゆうこさんからせんべいさんえび。。。。
 *****(読めない)あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああがあああがっがああがああ?あ?
 むいりむりやっぱり「なあそうだったか」だらーうぜーくう*****』
『あかい月あかい日 やり
 ないふそらからびばああばば、痛いいたいい、やりたいちんこむくむくぴんぽ、
 天井からひこうきりちゃくりく、いたい頭痛い、しにてえ恐いけどしにてえ、
 はらがあついまなみふぃなまふしとととととととと』
『きつ月山日 板色
 たすけてみてるみてるみてるみてるみえい、あっ8たこそおかしくりはらえんが骨が出現みてない、
 むけてもむけてもだらだら流れりしてらんあい』

本当に訳わからん。


621 :7-3:04/11/25 20:30:17 ID:Tza1tZ76
そして「このままじゃマズイ」と思ったAは、友人Cに相談した。
Cは結構有名な神社の息子で霊感がある。
因にその神社には、名のあるミュージシャンなどが祈願にやって来るそうだ。
『電話じゃ何だから』と、Cは直接Aに会った。

Aを見るなり、「ああ・・、嫌な感じがするな、お前」とCは言った。
「どうすればいいのかな?」とAが聞くと、
Cは「取りあえず、そのBの家に案内してくれ」。
そして2人はBの家に。

相変わらず人の気配は無い。郵便受けには、広告や手紙がつまっている。
「んー・・」とCは唸った後に、「今から行くか」と、CはAを自分の車に乗せた。
「どこに行くの」聞くAに、Cはタオルを渡して、「それで目隠ししてくれ」と言う。
「え?何で?」
「いいから俺を信じろって。助けてやるからさ。着いたら起こしてやるし、しばらく寝てろ」
とCが言ったので、「じゃあ、そうするか」と、Aはタオルで目隠しをして、後ろの座席で横になった。
横になり目を閉じて車に乗っていると、なぜか子供の頃を思い出して、懐かしい気分になった。

車は左右に曲ったり砂利の上を走ったり・・・
しばらくすると、Cは携帯で何所かに電話をしている。
「今から行くから、ああ・・」
その内Aは、妙な安心感からか眠ってしまった。

「おーい、着いたぞー」
その声でAは目覚めた。
反射的に目隠しを取ろうとするAを、Cは「まだ取るなって!」と止めた。
そのまま出たAは、何人かの人に腕を取られながら、何所かへと連れて行かれた。
砂利の上を歩いているのが、足の感触でわかった。
途中から靴を脱がされて、建物の中に入って行く。
「久しぶり」と言うCの声と、「ああ、この子か」と低い誰かの声。

しばらく行くと、「着いたから座って」とCに言われ、その場に座った。床が冷たかった。
何かお香のような匂いがする。が、妙に落ち着き、そしてなぜか、泣きそうになる匂いだった。
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