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キモオタ その1

2016.09.03.Sat.16:30
949:キモオタ ◆4tDu2jYolk :2011/08/18(木) 02:25:12.96 ID:tQJaJS8j0

お前らの中にキモオタはいるか?
萌えフィギュアや、ドールなんて物にまで手を出してる奴。
そういう奴がいるなら、頭の片隅にでも入れておいてほしい。
普段お前らが蒐集している物は、どういう可能性を生む物かってのを。

俺は生粋のキモオタだ。
見た目は別にアキバルックとかじゃないし、最低限は気を遣ってるけど、特に部屋がキモオタだ。
一般人が見たら魔窟だと言っても差し支えはない。
勿論会社の同僚や普通の友達もいるので、入った途端「うわぁ・・・」とヒくような陳列はしていない。
オタとしての臭いってのは確実に消すことは無理だから、セイント☆矢の玩具や超合金やガンプラなんかを飾ってる。
男友達からは「良いなぁ」といわれたり、女友達からは「凄いね~」と割と微笑ましく見られている。
たまにヒかれる。
しかし、お前らの見てる物の裏には、実は萌えエロエロな裸のフィギュアが収納されてるなんて、
多分誰も想像してない。
いうなれば、昔こち亀の両さんの友達にいたフィギュアオタみたいに、
裏側や物置や屋根裏(ロフトがそんな感じ)に仕込んでる。
専用の二枚板回転式のアクリルケース作って、今見てる物をちょっとした手操作で裏返しにできて、
そのにエロフィギュアを陳列している。
これには結構苦労したんだぜ。廻りの家具とのバランスで裏側を隠すのがコツだ。

950:キモオタ ◆4tDu2jYolk :2011/08/18(木) 02:25:53.42 ID:tQJaJS8j0
話が脱線した。すまん。

そんな訳で、結構レアなフィギュアや、
スタチュー(フィギュアのもっと高価で壊れやすい物だと思ってくれ)なんかを集め、
物足りなくなって、情熱がちょっと落ち着き始めた時に、
思わず目に飛び込んだのが、ボー○スのDDドール(30cm結構でかいよ)。
その洗練されたフィギュアとドールのあいの子みたいな出来の良さに、思わず目を奪われた。
フィギュアより高価なスタチューなんて物に手を出していて感覚が麻痺していたので、迷わず買ってしまった。
名前はちなみにゆ○ちゃんだ。
あれってフィギュアとかと違って、自分で服とかシチュエーションをコーディネートする楽しさがあってさ、
やってる事はちょっと裕福な少女と同じ(?)ように、服だの寝巻きだのベッドだの、身の回りの物も揃えた。
勿論、他にもビビっと来た一目惚れした子を『お迎え』した。
例えば、し○ちゃんや、よくあるキャラクター物なんかも。
店もまるで本物の子供のように販売してくれる。まるで人身売買のようで、気分はスレスレだ。

そこまで所有者が思い入れを込めて熱中するのと、ドールって物の性質で、
あいつらの表情は、こっちの感情でどうとでも取れるような造りになっているんだ。
段々、嫌なこと、楽しかったことがあったりすると、ドールも一緒に泣き笑いしてくれるように感じる。
その内、ああ、お前ら動き出してくれないかな~とか思っちゃったりもマジでした。
人形の怪異とかよくあるけど、ドール・フィギュア嗜好者としては、怖がるのなんてナンセンスだね。
寧ろ、この思いを糧に動き出せ!心霊バッチコイ!って思考回路感じだったと思う。
俺はどんどんのめりこんでいった。


951:キモオタ ◆4tDu2jYolk :2011/08/18(木) 02:26:34.38 ID:tQJaJS8j0
ハマってからちょうど二年くらいだった。なんかおかしなことに気が付いたんだ。
たまーにゆ○ちゃん達の写真を撮って、ネットにうpなんてこともしていたんだが、
なんか明らかに、写真から見ても笑ってるように見えてきた。ゆ○ちゃんだけが。
前述したような思い込みのレベルじゃなくて、なんつーかコラみたいな感じでニマ~って。
え?キモッって思って実物の方見てみたけど、なんともなってない。でも写真はニタニタ。
光の加減なのか?と思って、その画像は消去して撮りなおしたりした。
ちょっとビビりかけたけど、変だな~と思ったりした。
ちょっと自分の頭の方を心配して、エロ画像フォルダの整理をすることにして、その日は就寝した。

そこから大体二週間くらいの、ある夜だったと思う。
仕事から疲れて帰宅して、電気をつけて収納してるドールたちを取り出したら、一斉にドールたちと目があった。
もしもの誤爆避けのために、普段取り出すときは基本的に後ろ向かせてるんだよ。ささやかな抵抗のつもりで。
それがこっち向いてた。しかも全部。
ドールってさ、等身的には人間とそこまで変わんなくて、
勝手に転ぶならまだしも、狭い収納場所で向きが変わるってちょっとおかしいんだよね。
地震もなかったはずだし、ちょっとビビりながらも「アルェ~」と思い、
その場はゾワゾワしながらも、全部ちゃんと向きを直した。


952:キモオタ ◆4tDu2jYolk :2011/08/18(木) 02:27:14.85 ID:tQJaJS8j0
そんな事が二度あったもんで、ちょっと気味悪くなって、ゆ○ちゃん含めてドールから離れていった。
さらにレア物のフィギュアとか、新しいタイプの安価なフィギュアなんかが出たりして、
俺の興味がそっちにいったのもあったり、なんとなくドールの方を見たくなくて、
収納から出さずにいる日なんかも続いた。
そのまま、確か一ヶ月くらい結局放置してしまっていたと思う。

なんか嫌なことも結構忘れかけてる頃、日曜の朝目が覚めたら、
陳列アクリル棚の、ドールのとこだけが全部こっち向いてた。
いつもは表側はセイント☆矢スペースだったはずだ。
え?なんで?と思って、起き抜けだったからあまりよく理解できなかった。
理解できなかったから、とりあえず棚を元に戻すことだけを考えた。
そしたら、回転式にしてるはずの接合部分が溶けていて動かない。回転させられない。
当時の季節は夏といっても、部屋の温度がアクリルの融点に達してたら俺も死んどるがな。しかも部分的になんて。
そもそも空調だって完備しとるがな。色ぽ紳士的に。
意外とこの時は怖くは感じなかった。ただ理論的にどうなった?とか、どうでもよさそうなことを考えていた。

なんとなく不可解な気持ちを押し殺しながらも、
この日はフィギュアとドールが痛んでないかをチェックして、就寝した。


953:キモオタ ◆4tDu2jYolk :2011/08/18(木) 02:27:57.11 ID:tQJaJS8j0
目覚めると、そこは真っ暗な闇の中だった。
突然のことに激しく動揺して、とりあえず叫んでみたが、狭い空間らしく中で反響するだけで何も応答がない。
やけに窮屈な場所で、息苦しくて吐きそうになった。
「おおおい!なんだよこれ!!誰か!」
ガンガン殴っても、手が痛くなるだけで変わらない。
何かの映画で、生きたまま棺おけに生き埋めになってる人の事を連想した。
どうしよう、マッチョじゃないし蹴破れないぞ。そんなことを心配していたと思う。

そのまま何日も何日も過ごしていて、出ることもできずに干からびそうだった。
声はカラカラで、とにかく水が欲しい。
気温だけは別に暑くも寒くもない。だがそのどっちでもなさが逆にイライラした。
光は入ってこない、狭い、誰かここから出してくれ。たすけて、たすけてくれよ!!

そんな思いで一杯で気が狂いそうになったところに、突然辺りが光に照らされた。
「こんにちわ、○○ちゃん。今日も可愛いわね」
ガラスの目玉が四つ、俺を見てそう言った。
俺は気絶した。

ふたたび目が覚めると、いつものベッドの上だった。
おっかない夢を見たなぁ・・・と思ったところで、横を見たらゆ○ちゃんが座っていた。
死ぬほどビビったと同時に、「うわあああ!!」と叫んでゆ○ちゃんを蹴飛ばしてしまった。
思いっきり蹴ってしまったせいか、左のガラスの目玉にはヒビが入ってしまい、
綺麗な顔には大きなヘコみができてしまった。

俺はノイローゼかもしれない。でもそんなの関係ない。こんなもんもう見たくない。
バラバラにして捨てるのも怖いので、火葬することにした。ゆ○ちゃん用に選んだ服や小物なんかも全部。
化学製品とかだろうから、公害になるのかもしれなかったけど、関係なかった。
なんとなく焼いてる間、南無阿弥陀仏とブツブツ言う口を止められなかった。
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